智恵子抄で加奈

こっちもそろそろ梅雨明けかな。
暑いけど外に出るときは長袖。
紫外線なんぞ百害あって一利無しじゃボケ。

生協で C MAGAZINE 購入。
卒研の打ち合わせ。
夕方なんとなく本屋へ。
ヤンジャン系の新刊が出てそうな気もするし。


[智恵子抄 (角川文庫)]
新刊は無かったが、「角川文庫 夏の名作 100」でずらっと文庫本が並んでいたので覗き見る。
そこで高村光太郎の「智恵子抄(ちゑこしょう)」を発見。
オレっちのデータベース(別名、無駄な知識)を照合したところ、「『高村光太郎』の『智恵子抄』とくれば『レモン哀歌』でつまるところ加奈っ!」という結果を得た。
何のことはない、「加奈~いもうと~」というゲェムでちらっと出てきた作品なだけである。

なんかこーゆーパターン多い。
テキストの中でネタに使われてるモノにリンクしちゃうってーの。
以下、その一例。

  • 黒の断章・ES の方程式
    • ラブクラフト全集(俗に言うクトゥルー神話)
  • おいしいコーヒーのいれ方
    • ビートルズ、イーグルス、カーペンターズ、etc…
  • 終末の過ごし方
    • 両手いっぱいの言葉(寺山修司)
    • 堕落論(坂口安吾)
  • 天使の卵
    • 夏への扉(ハインライン)
  • WHITE ALBUM
    • テネシーワルツ(未入手)
  • 終ノ空
    • 純粋理性批判(カント)(未入手)
    • 論理哲学論考(ヴィトゲンシュタイン)(未入手)

でまぁ、サックリ買いまして。
詩集なのでゆっくり読んでいこうと思いますが、とりあえず「レモン哀歌」だけ気になっていたので読みました。

はぁっ…

これに収録されている詩文は、妻智恵子について書いたものだそうで。
その智恵子は病に伏し、やがて精神異常をきたして亡くなったようです。

『レモン哀歌』

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとった一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ

あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まった
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう

なるほど。

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