終わりそして始まり

終わりました。とりあえず。

今月残りはまぁ、少しゆっくりして。BUMP OF CHICKENでも聞きながら 『海辺のカフカ』を読もうと思います。

ちなみに、4月からのことは未定です。また復帰する可能性もわずかながら残されています。

00:11。
とりあえず風呂に入って、晩酌を用意してからにしよう。


00:40。
とりあえず今日のことから書いてみようか。


先週に続き、ジュンがまた予告通りに遊びに来た。
ジュンのコトは一年前に日記]に書いたことがある。
あくまで文字ベース限定だけど、俺のことを“佐藤ぱぱ”と呼ぶ。
4月で高2になる。
後ろから見るとまるでスタッフの一人みたいだ。

ジュンには、辞めることは先週すでに伝えておいた。とりあえず授業が終わってから色々話そうかなぁと思っていたら、このやろう、授業が終わる前に帰りやがった。こんなバックショットじゃなくて、ちゃんとした写真や動画を撮っておきたかったのに。


ジュンが帰ってから、室長経由で手紙を貰った。
あのやろう、時間差攻撃なんて小憎たらしいことしやがって(笑)。
そんなことするぐらいなら、俺の授業が終わるまで待ってやがれっての。

DEAR☆佐藤先生 改め 佐藤ぱぱ(笑)

から始まって、全部で7枚。プラス、プリクラが2枚。

この手紙のコトはできれば…てか、絶対!?他の人に言わないでほしいです。。。

ゴメン、ジュン。書いちった(笑)。若干一名ながら関係者もこのページを見てるってのにね。悪いヤツだね、俺。でもさ、“他の人に言わないで”ってのは、“「他の人に言わないで」って断ってから言って”と同義だからさ。だからこれを読んだ人、お願いだから「他の人に言わないで」♪

手紙には“なんで?”という『疑問』と、酒・タバコおよび不規則な生活に対する『心配』と、現実に対する素直な『感情』と『諦め』と『願い』と…なんかまぁ兎に角たくさん書いてありました。念のため言っておくけど、色っぽい話は全く無いよ。

ジュン。全ての生物が、生まれたそのときから死ぬことが運命づけられているように、人は出会ったそのときから別れることが運命づけられているんだよ。そんなに心配しなくても大丈夫。ジュンが卒業しても、俺にとっては変わらず生徒だったし、俺が卒業しても、変わらずジュンだけの佐藤ぱぱでいてあげる。いつまでも。

♥♥ 先生と出会えたことに感謝 ♥♥

俺もジュンと出会えたことを感謝してる。


01:28。

昨日も書いたとおり、今日はちぃの最後の授業があった。お互いが『最後』であることを知った上での授業は、なんだかギクシャクしてた。

ちぃにちょっと問題を出そう」と言って、昨日書いたとおりの英文をホワイトボードに書いた。
「これで訳せなかったりしたら、ちょっとショックなんだけどなぁ」と言って、見せた。
「さて、分かるかな」と言って、他の生徒の様子を見に行った。

2,3分して戻ってきて。
「どっか解説の必要なところあるか」と聞いた。
「ん~。だいたい分かるけど、Although だけわかんない」と答えた。
ちょっと涙声だった。
「Although はね、“なになにだけれども”って意味だよ」と教えた。
「だけれども…そっか」と呟いた後に
「う~」と言ってなにやら納得してた。

「で、意味はとれたんか」と尋ねた。

「正確じゃないかも知れないけど、多分、分かってると思う。だって、じ~んときてるもん。英語って卑怯だよね、後ろからくるんだもん」
「後ろから?」
「for me とか」
「ああ、なるほどね」
「うう、ぉ父さんひどいー、あたし泣きそうだよ~」
「当たり前やんか。昨日の夜にちぃを泣かすつもりで考えたんだもん。第一、俺なんかここ一週間ぐらいは、毎晩酒飲みながら泣いとるわ」
言った俺の方が泣きそうだった。少し声がつまった。


授業終了後、ちーからも手紙を貰った。
なんだよ、お前まで仕込んでやがったかよ。
っていうか予想外だよ、二人して。

手紙の中でも、俺に対する人称は『お父さん』でした。佐藤のさの字も出てきやしねぇ(泣笑)。

人から貰った手紙の中身を、誰とも分からない第三者の目に触れさせるというのは、人としてどうだろうか。もし自分が書いたものなら、やっぱり止めて欲しいと思う…かな。思う…よね。

だから、返信だけ書くよ。っていうか、この便せんの後ろに住所が書いてあるのは、返事を送ってくれってことなのかな?

とりあえず、『宛名のない手紙』を。

手紙ありがとう。まさか、こんな爆弾を隠し持ちながら、授業を受けていたとは思ってもいませんでした。シールがなかなか剥がれませんでした。破けないかとヒヤヒヤしながら、かな~り慎重に開けました。

突然の別れにしてしまってごめんなさい。本当のことを言うと、実は一年前の時点で辞めることは考えていて、実際ボスには『どのタイミングで辞めるかわかりませんけど、少なくともあと数ヶ月のウチに辞める可能性があることは知っててください』とは言ってたんだ。ただ、辞める本人の意志が弱くて…(笑)。

『3月末で辞めます』そう言ったのは、年が明けてからだった。だから、約2ヶ月ぐらいはヒミツにしてたんだよね。3/5、辞めてしまったY先生の伝言をちぃに伝えたよね。実はその時に『俺も今月末で…』って言おうかとも思ったんだけどさ。はっきり言って自惚れなんだけど、きっとちぃにとってこの事実は重すぎるなって。だから本当に最後の最後まで黙ってた。結果的には最後の一つ前になってしまったけど。

ちぃはいつもコメント欄に小さな字でびっしり書いてくれたね。文字数を数えたら、間違いなくお前がぶっちぎりでトップだよ。授業が終わってから、ちぃのコメントを見るのが楽しみだった。それを読むと、すごく幸せな気持ちになれたんだ。(実況:佐藤選手、ここで泣きが入りました)

ちぃのことが心配でたまらないよ。二年生になってから、学校の成績はずいぶん伸びたけれど(でもあまり褒めてなかったね。ゴメン。だけど心の中ではYes! Yes! Yes!って叫んでたよ)大学受験は、ちぃが思っているよりもずっと厳しい。本当に。それこそ現役で合格しようと思うんだったら、冗談抜きで寝る間を惜しんで頑張らないといけないぞ。

ただ、ちぃは志望がはっきりしてるからね。それも中学の頃からずっとだからね。その気持ちはきっと力になる。とりあえず大学に入りたいな、なんて思ってるヤツらに負けんな! 『桜咲きました』を待ってるよ。ずっと応援してるよ。

“ちぃのこと忘れないでくれるとうれしいです”だって? 何を言ってるんだか、このバカ娘は(笑)。忘れるわけないだろ。忘れられるわけがないだろ。忘れてくれと言われたって…忘れるもんか!

ハルなんかと一緒にふざけてぉ父さんと呼びやがったあの日も。(実況:また泣きが入りました)
「しばらく来ないけど、また4月からよろしくね」って言ったあの日も。ゆっこを連れてきて、ずいぶんと遅くまで教室に残っていたあの日も。…って挙げていったらキリがないくらい、3年分のちぃが俺の中に詰まっているよ。

ちぃ以外にも何人にか、辞めるってことは言ったんだ。みんな「何で?」って訊いてきた。でも、ちぃは訊いてこなかったね。それどころか、先に当てられたしね。あれにはちょっとびっくりしたけど…。

今にして思えば、また自惚れてるかもしれないけど、ちぃも「何で?」って訊きたかったんじゃないかな。突然にそんな事実を言った俺に、もっとワガママを言いたかったんじゃないかな。でもちぃは「そっか」しか言わなかったよね。

今日、帰るときに“See you. See you だよ、ぉ父さん”って言ってたね。手紙に“全然実感がわきません”って書いてたね。でも…残念だけど…Good-byeだよ。これがピリオドだよ。

最後に。

本当のお父さんより…お父さんの方が大スキです♥♥

って書いてくれたね。俺は子持ちじゃないから、比較できないんだけど、ちぃのことは本当に自分の娘のように思っていたよ。

これからお父さんの授業がもううけられなくなると思うとさびしけど…

とも書いてくれたね。俺も、ちぃに限ったコトじゃないけど、もう授業ができないんだって思うとすごくサビシイ。

今まで本当にありがとう。スゴイ偶然で、奇跡のような確率で、ちぃに出会えて良かった。ちぃの人生に関われて良かった。

ゴメン、『最後に』って書いたのに、最後にしたくない俺が邪魔をしてる。ほら、俺って理系だから、こういう作文っぽいことって苦手なんだよ。

あ~、とにかく、俺はいつだってちぃの味方だよ。そして、いつだって、いつまでも、愛してるゼ(笑)。


05:02

書こうかどうか迷ったけど、多分見てるだろうから、唯一の関係者に向けて。

さっそくBUMP聞いてます。これを書きながらだから、あまり歌詞を気にしてないけど、一応、言われたとおりアルバムの順番は守ってます。(ちなみに、今聞いているのは『メロディーフラッグ』です)
『リトルブレイバー』とか『ランプ』とか、車の中で勧めてくれた曲は、改めてイヤホンで聴くと…しびれますね。『ベル』や『ダイヤモンド』『バトルクライ』なんかも聞き覚えがあるような気がする。

あの日、ついつい酔った勢いで、ここのURLをメールしてしまって、翌朝起きたときには「とんでもなく恥さらしなことをしてしまった」と少し後悔してしまったけど。今、こういう状況になって、貴方にだけでも教えておいて良かったなと思ってます。「佐藤先生の日記読んだんですけど、」って言われるのは少し恥ずかしいながらも、少なからず共感を得られたことを嬉しく思いました。

あの日、泣いてくれたね。俺も平静を装うのに必死だったよ。結局あの後、号泣したけどね。でも、貴方は俺を少し理想化しすぎてる。俺は、単なるモラトリアムで、自分ひとりでは何も出来なくて、みんなと何かをしようなんていう協調性はまったくなくて、ただただ自分のワガママを貫いて、それ故に周りのたくさんの人に迷惑や心配や憤りを与えてきたんだ。そんな、ロクデナシだよ。

って、こんなことを書いたらまた泣いてしまうかな?

ドロップアウトしてる俺が言うのもあれなんだけど、この仕事、楽しいでしょ? それに何より、先生(貴方)が必要とされてること、分かってるでしょ? ごめんね、なんか責任転嫁するような言い方で。でも、お世辞じゃなくてさ。休会者が減ったのは、貴方やA先生のおかげだと思うよ。

顔も知らないヤツの誹謗中傷なんて気にすることないよ。確かに、いつまでも続けるような仕事じゃない、ってのは事実だと思うけどさ、そんな仕事を3年以上も続けた俺が言うよ。

塾講師なんて誰でも出来る。塾講師なんて何にもなれなかったヤツがやる仕事だ。そんな塾講師はニセモノだ。だけど、生徒のことを思って泣ける貴方はホンモノだ。「あいつらを何とかしてやりたい」と思ってる貴方はホンモノだ。貴方が生徒に対して思っている気持ちこそがホンモノだ。BUMPの歌詞を借りるよ。“自分が信じれないのかい?”(@ランプ)

こないだ『平等』についての話が出たけど、そんなものクソ食らえだよ(笑)。少なくとも俺にとってジュンちぃサヤカゆーりまりユミコちゃんカオリンケンピーなんかは、みんな二年近く、あるいは二年以上見てきたヤツらだから、『平等』になんてどだい無理な話で、誰がどう言ったって俺にとってはトクベツだったから。せめて「愛でもくらえ」って感じだった。

多分、アキちゃまとかカンザキくんとかタクミンとかは。きっと、俺にとってのゆーりサヤカみたいな存在になるよ。いや、もうすでにそうなってるかも知れないけど。

すまんね。一方通行だと分かっていてこんなことを書く俺は卑怯だね。

最後にお願いが二つある。

一つは、ウチの教室はどうもスタッフ間の結束が弱い。いや、仲が悪いわけじゃないんだけど…。俺が抜けて、S先生が抜けると、ボスの理解者が居なくなるような気がして。ウチのボスは確かに仕事が遅い、それは俺も分かってる。ただ、今日のちぃジュンを見れば分かったかも知れないけど、ボスはボスであの場所に必要な人なんだ。以前、俺がヘルプで行ってた教室で、講師間の仲違いというか、疑心暗鬼みたいなものがあった。生徒はとても敏感だったよ。毎月すごい数の休会者が出てた。あいつらは俺らが思っている以上に、色んなところを見てる。どこかギスギスしたところがあれば、すぐに反応するよ。だから…さ。どんなに表裏があっても、せめて生徒から見たときに、「安らげる」空間であって欲しい。そういう空間を作って欲しい。

もう一つは、これは貴方には酷なお願いになるかも知れないけど。今日の今日まで、お別れを言えなかった生徒に、俺の代わりに「さようなら」を伝えて欲しい。全員じゃなくていいから。

古くから居る生徒。最後に言おうと思ったのに言えなかった生徒。カオリンサヤカアキちゃまアヤカリカ。あとは念のためゆーりにも。特にサヤカゆーりには喝を入れておいて。大学受験は高校受験とは別次元だぞ、って。

06:40

『同じドアをくぐれたら』

酔うとタチの悪い俺だけど、また飲りましょ。

『僕にとって、教えることがブレイバー』

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