人逝観

10代の少年が自殺サイト絡みと思われる逝き方をしたと思えば。

大臣は沈黙を貫く逝き方をし。

闘病生活の中にいたシンガーは不慮の事故と思われる逝き方をした。

逝き方。それは生き方。だから人生であり、人逝。

いつかは、自分の目に映る人が消える日が来る。

いつかは、誰の目にも自分が映らなくなる日が来る。

そのいつかが明日なのか、60年後になるのか。わからないけれど、その日は必ず訪れる。それだけは、どれだけ足掻いても覆らない。

普段忘れている死というものを、こういうときにふっと考えてしまう。

死の際で、彼等は何を想っただろう。
死の際で、自分は何を想うのだろう。

数年前までは、人生に満足して死ねたら良いと思っていた。

今は違う。

まだ死ねない、って。いつまでも。

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