もっと

笑った顔が見たい。たくさんの笑顔に出会いたい。


ちぃへ。朝八時に起きて、すぐメールを投げたよ。予告通り、試験が終わってから、一度家に帰って顔だけ手を入れて、教室に来たね。俺は授業で、また少ししか相手に出来なくて。過去最大サイズ(B4)の手紙を残して帰ったね。


お前は…いつもそうだよね。学校のテストでも、なんでこの問題で?ってのを間違えていた。

試験会場に棲む魔物への対策を怠った俺のミスだ。スマン。本当に…スマン。


ミキへ。


教室から送った年賀状を返してくれたね。正直、何かのどさくさに紛れて持ち帰りたい。恥ずかしがり屋のお前が書いたモノだからこそ、この文章はすごく胸に染みる。

冬期講習が始まって、毎日何教科もの授業があって。当然、宿題も大変な量をこなさなきゃいけないわけで。正直、ツライんじゃねーかって思ってたのに。

早く行きたいです…。

そんな言葉が出てきてることに、すごく驚いたよ。塾に行きたい、塾が楽しい。それは俺達にとって最高に嬉しい言葉だよ。そして、それゆえに俺達は最高のパフォーマンスで応えてやらなきゃいけない。


明日は日曜日。二足のわらじを履いてる俺には、週に一回の休日。でも、教室を開けることになった。ミキなみあきちゃまも。ハルミロミオK君も。来るって言ってた。ちぃは…「泣いてなければ来る」って言ってた。

給料? 出ないよ。授業するわけじゃないもん。もぅここまで来るとゼニカネの問題じゃねーんだ。ボランティアって意識も無い。開けて欲しいって言うヤツがいるんなら、開けるさ。むしろ金が出ない分、好き勝手やれるんで好都合だったりする。

俺はいくらでも教えたいんだ。そこに、純粋に教えて欲しいと思ってる生徒だけが集まる。これって、すげーハッピーなコトなんだ。

三時にはおやつを振る舞ってやろうかな、なんて考えてる。

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