一月、最後の日

その日も、真琴は俺の隣にいた。

ダメだ。
いくら多くの言葉を忘れても。
このフレーズだけは忘れられない。

何年経つと思ってるんだ、まったく。

明日が朝からバイトじゃなけりゃ。
迷わず“丘”に逝くところなんだが…老けたな。

さよならは、言わないよ。

ついでだから、書いておこう。

the fox and the grapes.
イソップ物語の話で、
The fox said when he could not reach them.
“The grapes are sour, and not at all fit for my eating.
 I’ll leave them to the greedy birds. (greedy : 欲張りな)
 They eat anything.”
という件(くだり)があり。
転じて「負け惜しみ」を意味する慣用句ですが。

He wanted them, but he could not reach them.
であることには違いないわけで。
曲名としての the fox and the grapes は
Cry for the moon.
と似たような意味を含めているような気がしてならないのですが。

「無いものねだり」と言うよりは「切望」という感じで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました