雨降って地固まる

火曜日のこと。
かなりイラッとする出来事がありつつも。
夜はモツ鍋を食しながら飲んで。
まぁ、気心知れた仲で晩餐を楽しんだわけだが。
帰宅後―眠れない。
久しぶりに睡眠導入剤を飲むべきか悩んだが。
それなりに酒を飲んだので、服用したらば、まず寝坊だろうなと考えて見送った。
今の状況での無断遅刻は、せっかく回復しつつある期待や信頼をブチ壊すことになる。
それは避けたい。

しかしながら、これを自分の中で消化しようと頑張るのでは、また繰り返すことになる。
これはもう、恥も外聞も捨て、課長に直談判するしか無いと考えた。

色々なことを脳内でシミュレーションしつつ朝を迎え、出社。

さすがに事務所内でいきなり
「課長、少しお時間を頂きたいのですが」
ってのは周りの目や耳が気になるし、見たり聞いたりした方も気になるだろうから。
喫煙所で偶然を装い。

「後でいいんすけど、ちょっと10分、15分、お時間頂いてもいいですか?」
『いいよ。何?』
「いやー、実は今日っていうか昨日? 久しぶりに眠れなくなっちゃいまして。
復帰してから今までずっと調子良かったんですけどー」
『えっ!?』(←やや凍りついた表情) 
「ただ、原因は分かってるんで、ちょっとその辺のこと相談したいなー、と」
『分かった。じゃ、事務所戻ったら話そうか』
「すんません、お願いします」
『原因が分かってるんなら、後はそれをどう解決するか、だけだからね』

「ちなみに、〇〇絡みなんですけど」
『あ~、……、そっか~。なるほど。確かに部長からは”なるべく近づけるな”とは言われてた』
「あ、そうなんすか?(←意外だった)」 

『そうか~、そういうことか~』
「正直、部長や前の課長には話しづらいとこがあって、それで溜め込んじゃってた感じなんすよね~」

応接室にて、何が問題で、どうあるべきかをなるべく理論的に直訴。
ところどころ告訴。
直江状ばりに「是非にも及ばず候」

  • (事前にプリントアウトしておいたメールを見せつつ)復帰直後から、このような業務上のメールが私だけに「To」で来ています。返信の際に私が関係者をCcに含めていますが、最初から上司・上長はCcに入れておくべきだと思います。
  • メールの内容に関しても、これがまた正直「イラッ」と来るんです。まるで本人は知らぬ存ぜぬの事なので教えてくださいみたいな言い方なんです。
  • このメールに関しては、当て付けがましく本人の承認印がある昨年の書類を添付して返信しました。結局のところ当時は内容もロクに見ず流れ作業的に押印してた、ってことですよね。ちなみに当時私は某修羅場案件の真っ只中、日々徹夜状態の中で見積もりだけ作って、お客への提示や発注検収処理は全てお願いしてやってもらったはずなんですけど。
  • このメールにしても、ぶっちゃけ「は?」って感じなんです。内部打ち合わせでの話だったので議事録などのエビデンスを残しておかなった私にも落ち度はあると思うのですが、本人も同席していたはずなのに今さら何を?と。念のため他の同席者にも聞いてみたのですが「え? それってさー(略)」という意見でした。
  • 昨日のメールに至っては「明日、お客が新機能のプレテストをするので万が一何かあった場合は電話してもいいですか?」とあります。確かに新機能の外部仕様は主に私がお客担当者と打ち合わせをして設計しましたが、開発は休職中に行われているので内部仕様は把握していませんし、現在はシステムの検証環境もありません。電話されても私ができることは無いと思います。そもそもプレテストなのに「万が一」の意味が分かりませんし、このような依頼内容であればプレテストが行われる時間帯ぐらい明確にするべきだと思います。
  • 電話と言えば、内線を使わず携帯電話のみで直接連絡してきます。昨日もかかってきましたが敢えて無視しました。どうなるかな?と思っていたら、先のメールが来ただけです。携帯の通話料は無料ではありませんし、外出時や緊急時で無い限りは、まず内線で連絡を取るというのが普通だと思います。
  • 何が後ろめたいのか分かりませんが、とにかく内々でコソコソやろうとするフシがあります。このままでは、結果として何かあった場合に上位職の管理・監督責任を問われるのではと危惧します。
  • おそらくですが、現在のところ私が残業や出張に制限がある、と言うことを相手は知らないと思います。このままだと、いずれ打ち合わせがあるから同席して欲しいといった要望が「私だけに直接」来ることが予想されます。
  • 基本的に、案件は全て社内ルールに則り所定の手続きを経た上で管理職がリソースアサインを決定するものと思っています。もはやスポットの範囲を超えていますので、この案件についても、作業範囲や期間を明確にすべきだと思います。
  • 総じて、仕事の仕方・進め方に疑問を感じますし、このような形では私自身いろいろな面で負担を感じますし、チームや組織として透明性に欠けます。
  • たぶん、周りが気を使って黙ってるんだと思いますが、私が休職中に「ある事件」が起きたことは知っています。お客に提出した報告書を見ました。「前任者との引継ぎがうまくいってなかった」とありました。でも、私は引継ぎの際に『一ヶ月後に切れるんで(略)』と伝えました。
  • それを考えると『言った言わない』の世界で、いつか責任を押し付けられそうで不安です。

などなど。
30分ぐらい。
課長曰く。

「そうだね。俺もそう思う。佐藤君の言ってることはもっともだと思う」
「少なくとも、案件が続くのであれば、所定の手続は必要だし、お互いの上司・上長を通してリソースアサインするのがスジだと思う」
「とりあえず”佐藤君がこう言ってた“は伏せて置いて、向こうの上司・上長を通して話をするからさ、安心していいよ」

そんなやり取りの最中、なんだか自分が情けなくて、悔しくて涙が溢れた。

今にして思えば、おかしいと思った段階で「これっておかしくないですか?」と。
しかるべき立場の人に相談すれば良かったのに。
こんな、話をすれば解決できるレベルのことだったんだ、と。

そして、前向きに受け止めた。
俺には敵よりも味方の方が多いんだ、って。

コメント

  1. ひろぽん より:

    疑問があれば、聞く。
    納得いかなければ、訴える。
    理不尽なら、異議申し立てる。
    その中に、議論が生まれる。
    議論なくして、結果なし。
    権利の主張し合いは、赤ちゃんが泣いているのと一緒。
    だから、大いに議論しよう!
    話をしよう!
    自分のフィルタを通さずに、誰かにぶつけてみよう!
    そこから、何かが変わってくるはず。

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