熱闘甲子園

今年も始まった。さっそくもらい泣きしかける。だめだ、最後の夏とか、そーいうジャンルに弱い。

今日は一日中授業。久々の9時-11時。つってもたかだか二日ぶりなんだけどね。

一限目。ちぃさっちんさとみ。授業開始直後にゴキブリ出現。「別になんて事は無いから、ほれ、授業やんぞ」と言ったものの、三人ともゴキの所在が気になり、落ち着かないので、やむなく殺めることに。すまん、ゴキ。

次の命題の真偽を答えよ:nの2乗(以下、n^2)が2の倍数ならば、nは2の倍数である。

さて、じゃあいくか。まず、kを自然数として、n^2=2kと表すと、n=±√2k。ん…これでnが2の倍数と言うには無理があるな。で、こういう、ダイレクトに証明できない場合は、対偶命題を考えてみよう。元の命題と対偶の真偽は一致するからね。対偶は逆&裏、つまり仮定と結論を入れかえてそれぞれ否定するんだから、「nが2の倍数でなければ、n^2も2の倍数ではない」という命題になる。で、「2の倍数ではない」ということは「奇数である」と同義だから、n=2k+1と表せるよね。ここで、n^2=4k^2+4k+1=2(2k^2+2k)+1であるから、n^2は奇数となる。よって、対偶命題は真となり、もとの命題も真であることがわかる、と。

ぉ父さんは数学の説明をするとき、すごく楽しそうだよねぇ」とはちぃの言。

数学に限らず、「何故か」の部分を如何にして生徒に納得させるかが講師の腕の見せ所なわけで。説明をしていく中で理解の手応えを感じられたら、そりゃ自然と楽しくなるってもんだ。だから、楽しいのは、説明の途中途中で思ったとおりの反応を示してくれるちぃがいてこそなんだよ、とは言わないけどね。出来る(分かる)自分に満足して欲しくないから。

これから先のちぃの数学を全部担当する方法を模索中。

なんでこんなにちぃにこだわるのかと言えば、まず夏期に入ってから目覚ましい伸びを見せている事。次に、他の理系講師は経験が浅い(高3受験生を担当した事がない)ため、ぶっちゃけ信用できないこと(ちなみに俺はほぼ毎年理系高3を担当)。そして、一番でかい理由は、今までちぃに関わってきた先生(すなわち俺の先輩)
たち全員を知っているのは俺だけ、ということ。忘れ形見、とでも言うのかな。去っていった先生の数だけ、俺には見届ける義務がある。ちぃが望む進路へと導いてやる責任がある。他にも高3生はいるけれど、やっぱり時間というか歴史というか、うまく表現できない重みがちぃにはあるんだなぁ。

それに。期別テストで90点台が取れるようになった。中学では良くて4だった成績も、高校2年の2学期以降は、ずっと5をキープしてる。数学が楽しいと思える。そこまでちぃを育てたのは俺だという自負がある。

そして、何よりも、ちぃが俺の授業を望む以上は、それに応えてやりたいんだ。

ヒカルにテニスのコーチを頼まれた。部活がなかったりすると、おとっつあんと練習するらしいんだけど、おとっつあんは硬式派だから、あんま練習にならんのだとよ。プライベートで生徒に会うのは性別関係なく禁止行為なんだが…バレなきゃいいよな(笑)。生徒とカラオケ、なんつーのはかなり問題だと思うけど、スポーツならいいべさ。保護者同伴だし。

他人の作ったモラルに踊らされてたまるかっつーの。

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