いやー、まぢでまぢで、あんな怖い思いしたの記憶に無いよ。本気でビビッた。恐怖した。まだ背中がゾクゾクってか、いや~な感じするよぉ…。
23時ぐらいに、いつもの帰り道を通ってたんだわ。寮への最短経路で、信号が全然無いし車もほとんど通らないけど、人通りも灯りも少ない、まぁいかにも「夜道」って感じの。
で、ある曲がり角を曲がったら、10mぐらい先に、歩いてる人がいたんだわ。まぁ、暗いし背後からだから、よくわからんのだけど。えらくふらつきながら、ゆっくりと道の左側を歩いてる男性らしき人影だけは見えたんだわ。
そいつが、ボテッと500mlのペットを落としたんよ。で、「う~」と言いながら拾おうとしてるの。なんかビニール袋も持ってたから、“あんだよ、酔っぱらいか。みっともねぇなぁ”と思いつつ、俺はすたすた歩いてるわけで、距離はどんどん縮まるのよ。
で、ペットボトルを拾い上げたと思ったら、まだ「お~」とか「う~」とか言って、フラフラ歩いてんの。
“おーおー、泥酔してんな、こりゃ”と思いながら、最大限に道の右側に寄った状態で後ろから見てたんだけどね。「お~、う~」しか言わないんだわ。
“あ、これ、酔っ払いじゃ…ないのかも?”って感じて。“とりあえず、目は合わさんよーにしよー”と決意して、抜き去ったのよ。
抜き去ってもなお、後ろで「お~、う~」言ってるのが聞こえるんだわ。いや、言ってるつーか…。
唸ってるんだわ、低く。
“なんかおっかねー”と思って、思わず少し早足になったら。
その唸り声のボリュームが、大きくなって、近づいてくるような気がしたんで、ちょっち駆け足気味になったら…。
事実なのか、俺が恐怖に負けただけなのかわからないけど、けど、そいつも「う~! お~!」と叫んで駆け足になりやがった!
…気がする(・∀・)。少なくとも、俺は思わず駆け足になってしまったことに、“あ、しまった。これ、イヌに追いかけられるのと同じパターンだ”と冷静に考えた後、本気で身の危険というかむしろ殺される!と判断して、後ろを振り返る余裕もなく、身代わりの通行人が現れるまで全力疾走。
俺はね、畜生の類と赤ん坊が苦手なんですよ。言葉によるコミュニケーションが成立しないものを相手にするのは苦手だし、とっても怖いんですよ。
もぅあの道を通っては帰れません。生牡蠣にあたって生牡蠣を食えなくなった人の気持ちが分かった気がします…。
夢に出てきそうだ…。かずい~、助けて~、記憶を消して~。
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