蒸し暑い秋の闇に

それから読了。
代助の決意から始まる60頁ほどの展開にはほとほと参った。
それまでの緩やかな展開からは全く想像できなかった。

主観的にも客観的にも、これは悲劇であろうが。
では不幸かと考えると、何ともはや。
ただまぁ、何か小さな処から周囲が急激に回転し始めるというのは俺にも経験のある事実。

「門野さん、僕は一寸職業を探して来る」
「焦る焦る」(注:こげるこげる)
「ああ動く。世の中が動く」
そして郵便筒から始まる赤の連鎖は非常に印象的。

なんやかんやと調べものをしてみた結果。
谷崎潤一郎佐藤春夫がまさにそれからな感じであったと知る。
そして「秋刀魚の歌」は心に響く詩であるを知る。

やあ、すまん。
ワインを傾けながら、時間を空けながら書いているので。
段落間の繋がりが全くない。

この加速と高揚は何であろうか。
何かが俺の中でグルグルと廻っている、駈け巡っている。
っていうか、よもや漱石がこれほど深くこころに染みてくるとは思わなかった。

次は三四郎かな。

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