プルルル…

電話してみた。担当者が不在だった。明日に持ち越し。多分午前中にかかってくるんだろうから、早起きしないと。

夜のピクニック恩田陸。会話主体の素直な文体でかなり読みやすい。登場人物の何人かが同級生や知人と同じ名前なので、そいつらが頭の中で動き、喋ってる。

読んでいて美しいな、と思った表現をメモしておく。

だけどまだ大丈夫、歩けないほどじゃない、と自分に言い聞かせる。足の裏の抗議に耳を傾けてはいけない。この程度の抗議に耳を貸していたら、この先歩けないと知っているからだ。

そこに林檎があるとわざわざ口にしなくても、林檎の影や匂いについてちらっと言及さえしていれば、林檎の存在についての十分な共感や充足感を得られるのだ。

だけどさ、雑音だって、おまえを作ってるんだよ。このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思った時にはもう聞こえない。

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