頑張んないためにも頑張んないと
いけないなんてわけが分かんない
仕方ないから頑張るけど もういい どうにでもなれ
ほんと、どうにでもなれ！
なるようになれ！
でも、頑張んなきゃ、って思う動機はあるんだ。
ひとつ。
看板に泥を塗るような真似はしたくねーっす。
ふたつ。
しかるべき人達が、ちゃんと俺のことを見てくれてる。
５年前の密室の谷底とは状況が違う。
味方がいる、相談できる人達がいる。
気にかけてくれる、心配してくれる人達がいる。
この場でしか言えない、ありがとう！
今こそリベンジだ。
俺は俺のやり方で、俺の存在感を、強みをアピールしてやる！
そんな気持ちになると、再生してしまう動画がある。
aikoが26歳のときの取材番組(ドキュメンタリー)。
「東京ひとり暮らし 私がaikoです」
ボーイフレンド、カブトムシとヒットして。
一躍有名になり、東京に出て2年目のaikoを取材したもの。
秋の全国ツアー前日に、aikoがセルフRECでビデオカメラに向かって言うんだ。
（その前年は、喉を痛めてツアーを延期している）
「そうですね…あっ、と」
「髪の毛も、本番に備え、真っ黒に、いたしました」
「すごいねぇお客さんがねぇ全然一人もいないとかいう夢を見たりするんですよ、私も」
「あとはねぇ、歌詞が全然思いつかないとかね」
「ステージ…に立ったらね、会場にいるのがね、ヤギばっかりとかね」
「そーいうねぇ、夢を見るので…」
「とり…あえず、これだけはゆっとく」（カメラに向かって指鉄砲、な感じ）
『絶対、頑張る』
「明日やもんなー、ライブ…。早かったな…」
そして情熱大陸的なハカセタロウのバイオリンと。
なんとも言えないヴォイスのナレーションで「aikoは今日も頑張っている」つって番組は終わる。
うん。
俺も、頑張る！頑張れる！
終わったときに「早かったなぁ…このxxヶ月」って言える！言ってやる！
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