暮れていく

昨日は日記を編集中に眠ってしまい、書きかけだったのも忘れて、う…いかん、寝よとなった。なったらしい。

今朝は夢を見なかったようだ。

アキちゃまは拍子抜けするぐらい、いつも通りだった。

「なんか昨日、特色化で落ちたら一般では受けない!みたいなこと言ったらしいやん」
「あ~、うん、言ったね。えへへ」
「実際どうなん? お前の今の気持ち的には。一般の志望校は変わったんか?」
「ん、変わってないよ」
「そか、ならええ。それだけちょっと確認したかった」

ムカッときてもええよ。それはそれで。うっせークソババアぐらい言うてもええんよ。ただな、そこでキレたらアカン。キレるのは簡単やけど、それをつなぎ直すのに時間がいるねん。実際そうやろ、昨日の面談のあとの授業は無駄になってしまったやろ。だからな、これから多分入試が終わるまで大概の受験生は、ことある毎にぐちぐち言われるとは思うけど、それでいちいちキレてたらアカン。

わかったか。って聞いたら、いつもの調子で、ん。って答えた。

どーすっかなぁと数十秒考えて。
「ま、ええか。あげてまおう。ほい」
コートの内ポケットに仕込んでおいたブツをあげた。独特の紙袋と、微妙に透けて見える特徴的なシルエットで何かはわかったらしい。
「ぁ。ありがとうございます」
「ホントはもうちょっと直前であげようと思ってたんやけどね、まぁいい機会やし、もうあげとくわ。頑張りぃ」

…って、口止めすんの忘れたよ。まー、言わんと思うけど、一応明日念を押しておこう。

さつきと冬期講習の話し合い。マズイなぁ。楽観視してるのか、諦めてるのか、そもそもどーでもいいのか。図りかねるが、とにかくこのまんまじゃマズイのは明らか。そしてどーも言う事言う事を受け流されている感がある。何かを話すにしても、週に一回しかチャンスが無いというのも非常にもどかしい。

タカヒロこーちゃんけーすけは、何故に揃いも揃って俺の所に寄ってくるんだか。あー、けーすけに兄ちゃんのこと聞くの忘れた。

ちぃがまた自習しにきた。面接の練習は、明日ボスがやってくれるらしいんで、今日は放っておいた。というか、↑に書いたような諸々があって構ってるヒマが無かった。その諸々が片づいて「おぅ、今ヒマやから、なんか解説の要るようなトコあったら持ってきてええよ」って声を掛けたら「ん~、あるある」と。

問:xy+3×-2y-9=0を満たす整数x,yの組を全て求めよ

とりあえず因数分解してみっか…って、できんなぁ。さてどうすっかと考えてみると、この前の問題でxy+3×-2y-6を因数分解させてんな。つーことは、これを使うねん。ちなみに、お前この因数分解は出来たんか?

何回目かで出来た。確か。あれでしょ、xをこう(略)。

そうそう。セオリー通りやな。ほしたら、これもこう変形できて、そーすっとこれに当てはまる整数を考えたら、これと、コレと、って感じで。はい、終了。

ん~。ん~? っと、これが、こうで…あー、はいはい!

解説が終わったら雑談モードに入ってしまい、どっかで打ち止めにして勉強モードに復帰させなと思ってたんだけど、話のネタは尽きることなく、俺も“いいや、このまま付き合ったれ”と観念して、くっちゃべってた。

くっちゃべってた。多分、今までで一番長い時間。

とても失いがたい時間。
やがて失われゆく時間。

「教室に入ったときにね、ぉ父さんが居るとびっくりする」
「なんでやねん」
「だって、授業は無いはずなのに居るんだもん。びっくりするよ」
「なるほど」
「あたしが来れなかった日も来てたんでしょ」
「ん…まぁ、行くって言ったからにはな。別にムリして来てるわけやないよ。単に俺が来たくて来てるんやから」

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