ハネウマ彼女

朝六時に目が覚めた。布団に横たわっていた。部屋の電気も灯けっぱなしで。

音楽聞きながら飲んでたのは覚えてるけど…それから先が思い出せず。寝直した。

修学旅行の宿泊先のホテルが崩れ落ちるというアクション大作な夢を見た。

午後から買い物に出た。主に向こうで使う生活用品。

来る途中にラジオで聞いたハネウマライダー/ポルノグラフィティ

その後ではるの雑貨屋へ。マグカップと焼酎グラスを買った。社割価格(2割引き)で(笑)。従業員とその家族は社割が適用されるらしいのだが。
「店長がね、ぉ父さんの社割でレジ打ってる?って。“え、打ってませんけど”って言ったらね、“社割でいいよ”って」
「いいのかよ(笑)」

「みんなぉ父さんの顔覚えたみたいだよ(笑)」
「うわ」
ぉ父さん来てるよ~って、教えてくれんの」

はるが休憩に入るまでにまだまだ時間があったから、車の中で彼女を聴きながらナビでREC。おぉ、なんかこのアルバム良い出来だぞ。aikoらしくとてもポップでキュートだ。

はるが店を出てきて、自販機でコーラを買って、信号を渡って駐車場まで来た。
「コレね、○崎サンが“ぉ父さんと食べなよ”ってくれた」
「ありゃ、なんか悪いなぁ。どうしよう」
外で立って食うのもアレなんで、車の中へ。

aiko聴きながら車中でバームクーヘン。
「ん。うまっ、これ。思ったより甘くないし」
「あたしも食べる。ん~、ホントだ。おいし~」

「アルバム何の曲が入ってるの?ちょっと歌詞カード見せて」
「全部で14曲。なんかねぇ、いいアルバムに仕上がってるよ」
「あっ、キラキラも入ってるんだ」

遠い遠い見たことのない
知らない街に行ったとしても
離れ離れじゃないんだから あたしはこうして…

羽が生えたことも
深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね

ちぃやっぱ今日は来れないのかなぁ」
「かも知れないね」
「ちょっと電話してみよ…うわ~、向こうの電波が無いって。もー、あのコどこいんだよ~」

それからaikoいいよねとか、資格の話とか。

休憩終わって、再び店に戻って、3ヶ月前の約束―お前の分はまた今度な―の品定め。
ぉ父さん、どっちか決まった」
「多分、こっちだと思う。ってか、箱とかあるの?」
「あるよ。在庫いくつかあるし。ってか、微妙に顔とか違うらしいんだよね」
「そうなの?」
「うん、在庫から持ってくると、お客さんに“ちょっと待って。こっちじゃなくて出してある方がいい”とか言われたりするの」
「へぇ~」
「とりあえず持ってくんね」

三体(?)並んだ。
「ホントだ。違う」
「ね~」
「とりあえず、こいつはあんま可愛くないから却下」
「あたしもそう思う」
「う~ん」

しばし悩む。

「よし、決めた」
「どっち?」
「どっちだと思う?」
「う~ん、こっち?」
「正解。よー分かったね。さすが(笑)」
「ホント? あたしちょっとすごくない?(笑)」

「さっき社割でレジ打っちゃったから、今度はあたしじゃ打てないんだよ」
「あ、そうなんだ」
「誰のにする?(レシートに店員の名前が出る)
「じゃあ、社割ナシで」
「え~? それでいいの?」
「いいよ」

「1050円になります。おとー、ポイントカード持ってる?」
「ああ、あるよ」
「3個ぐらい押しちゃお。いいや、この列全部押しちゃえ(笑)」
おいおい。

「ラッピングの紙、どれにする?」
「う~ん」
「前のブタはこれだった」
「ん~、やっぱそれかなぁ。なんか無地のは味気ないし、こっちのは豪華すぎる感じだし」
「だよね~。これはオバサン達に人気だけど」

「ちょっと念入りに丁寧に包もぉ(笑)」

「リボンはどれにする?」
「う~ん」
「一番人気あるのはコレ」
「う~ん」
「コレもあるけど」
「それよりは、そっちで」

「問題はいつ渡すかなんだよ。当日乗り込むかなぁとか思ってるんだけど」
「家に直接?」
「そう」
「あ、じゃあ一緒に行こうよ。あたしも渡したいし」
「ただねぇ、問題はその日家にいるかなぁって。はるの方でロックしといてくんないかな。“渡しに行くから家にいてね”って」
「あ、だったらさぁ――」

二人でサプライズ企画の打合せをして、数日後の決行をワクワクしながら帰った。

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