飯を食ってる途中でスポーツ番組があらかた終わってしまったので、何の気なしにチャンネルを回していたら、桃井かおりが出てて。青春の反対語赤秋という言葉を出して、こんな感じのことを言っていた。

着物って、毎日見につけて身に付けているうちに、着慣れて、それから着こなすようになって、それでもまだ終わらない。最後には着崩すってのがある。人間もそうじゃないか。生き慣れて、生きこなすようになって、それで終わりじゃなくて、その先に生き崩すってのがあるんじゃないか。

その番組も終わって、また何の気なしにNHKにチャンネルを変えたら、NHKスペシャル『永平寺 104歳の禅師』の再放送がやってた。いつだったか、テレビ欄か天声人語か忘れたが、その禅師の言葉で、

一日真似たら、一日の真似になる。二日真似たら、二日の真似になる。一生真似たら、ほんまもんになる。

ってのが紹介されていて。その言葉に感銘を受けていたのもあり、最後まで見てしまった。この宮崎禅師という人はすごい人だと思った。見終わった後で、もう一度見たいと思った。うろ覚えだけど、素敵ワードをあげておく。

『学ぶという言葉はまねるから来ている』

『座禅というのは、ただ静かに座るだけ。特別なことは何もせずに、する』

『正岡子規の「病牀六尺」の中に“悟りというのは平気で死ぬことではない。平気で生きることだ”とある。死ぬときになったら死ぬだけ。平気で生きることは難しい』

『真理を黙って実行するのが自然。誰にもほめられず、報酬を得ることもなく、ただ時がくれば花は咲き、そして黙って去っていく。そういうのが実行であり、教えであり、真理だ』

『最近は教えを示すべき立場の人たちが教えを犯している。口で言うだけでなく、まず皆さんが実行することを忘れないよう。よろしゅうお願いします』

この人の言葉を集めた本が欲しい。

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