ヘコミ節

シャチョーの訃報を知った。別に面識があるわけでもなく、日々その活動を追いかけていたわけでもないのに。何かズシリときて、凹んだ。

「黒の断章」「ESの方程式」は未だに俺のバイブルです。ご冥福をお祈りします。

なみに言われた。「なんか最近塾に来るのが面倒っていうか、かったるいっていうか。最初の頃はすごく楽しかったんだけどー、なんか慣れてきちゃって」本人としては悪意も敵意もなく、ただ最近の『塾感』を口にしただけっぽいが。そんな素振りは全く見られなかっただけに、凹んだ。

授業が始まってもマリナが来ないので家に電話をした。母親(多分)が出た。「今日は休むって言ってました」だったか「休むみたい」だったか「休むって言ってたみたい」だったか。いずれにせよ、違和感を感じた。今にして思うと、『休む理由』を言われなかったからだろう。

「あ、そうですか。わかりました」
「あの、それで、ついでにお聞きしたいんですけど、もし塾をやめる場合はどうすれば…」

(´・ω・`)? ⇒ Σ( ̄□ ̄;) ⇒ ( ̄ω ̄; ⇒ (;´Д`) ⇒ il||li _| ̄|● il||li

確定ではないが検討はしていると言うことだろう。まいった。これが今日一番こたえた。

俺からしてみれば『寝耳に水』なわけだが、一体原因は何だろう。

先週の金曜日。
「先生、やっと『犬』買えたよ。ホラ」
『犬』とは、授業の小テストで使う単語帳のこと (表紙にデフォルメされた犬が描かれているので、『犬』と呼んでいた)。行ってみた本屋ではことごとく見つからず、なかなか買えなかったとは言え、果たして、やめるつもりの塾で使うものをわざわざ買うだろうか。

その次は、今週の火曜日の数学。だから、何かがあったとしたら、その日なのだ。しかし、どれだけ丁寧に記憶を探ってみても、別段変わった様子は思い出せない。俺の方でも、特別いつもと違ったことをしたり言った記憶もない。

俺はそれと意識せずに & 一発でぶちこわしにする何かをしたり言ったりしてしまったのだろうか。あるいは、ギリギリまでたまっていた何かを溢れさせてしまったのだろうか。その変化に気付かなかっただけなのだろうか。それとも、俺の見えないところで何かがあったのだろうか。

考えたらキリがない。いくら考えても確定的な何かに当たらない。それ故に、凹む。

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