零れる笑顔を詰めて

朝。電車待ち。定刻通りにホームへ滑り込んでくる車輌。

窓際の席からちぃが手を振っていた。最後に会ったのは16日だから、ずいぶんと久しぶりな感じがした。こんな穏やかな気分で乗る電車もまた、ずいぶんと久しぶりだ。

「車来たら、そのうち乗せてあげるから楽しみにしててね」
「あぁ、楽しみにしてる…けど、怖ぇな」

「俺、明日にでも携帯買い換える予定だから、よろしく」
「そっか。じゃぁまた撮って来なきゃだね」

「やっと夏休みだよ~」
「いいなぁ、夏休み」
「でも短い…」
「あるだけマシや」

「…眠ぅ」

「…もう着いた? ふぁ、眠ぃ…」
「何ならあと2駅寝て、折り返すか?(笑)」
「え~(笑)」

「じゃね、ぉ父さん
手を振る。
「うん。行ってらっしゃい」
手を振り返す。

降りるときに、もう一回小さく手を振り合って。階段へ向かう姿を見送って。

もう夏休みってことは、今日が最後の「行ってらっしゃい」だったのかな。夏休みが終わる頃、俺はもうこの電車に乗ってないんだろうな。そんなことに、あいつが降りてから気付いた。

説明会でデモる用の画面(HTML)を作り始めた。とにかく時間だけがかかりそう。会場でインターネットが使えりゃ、こんなことしなくても済むんだが。

余白の愛はあまりヒットせず。小川洋子とは若干波長がずれているような。博士の愛した数式は良かったんだけどねぇ。

帰りの電車で江國香織東京タワーを読み始めた。おおぅ、やばい。そこはかとなくインモラルな感じに吸い込まれる。これってイタイ話? BAD KIDSみたいに、甘美なイタイ話? 心震えそうな予感がするよ。

電車の冷房で凍えそうになった。冷房に弱いのは相変わらずだ。

家に帰ってからマンスリーマンション探し。結局、パレスが一番安そうだな。それでもどうにか100K/月を割る程度だけど。

いくつか絞り込んだんで、週明けに話の分かる上司とセレクトしよっと。

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