巻き添え

N先生、もう少し要領よくなってくんねーかな。おかげで帰宅が午前一時ですよ。

今日は早めに教室に行った。昨日、自習宣言をして帰ったちぃから、多分質問が出るだろうと予想して。

案の定、到着後すぐに解説。

問:x^4-7x^2+1を因数分解せよ。

「安心しろ。こんな問題は、この教室でも俺にしか解けん」
「まじでー。そんなむじーのかよー」
「ああ、むじー。オニむじぃ。ポイントとしては、如何にして公式が使える形にするかということ。まぁ、4乗で因数分解ができないなら、a^2-b^2の形を作るのがセオリー」

数十分後。ちぃの隣の机で頭を抱えながら問題に取り組んでるボスの姿があった。
ぉ父さん、残りの問題あたし出来たよ~」
「まじか。やるねぇ」
「で、今しつちょーにあたしが出来たヤツやらせてんの♪」
「ちょっと佐藤先生、これどうやったら解けるんですか」
「秘密です(笑)。な、ちぃ、言ったろ。こんなん解けんのはこの教室じゃ俺だけや、って」

三週間ぶり、アキちゃまの授業(理科&数学)。やはりキテる。こいつぁ、キテる。年内に偏差値55ぐらいはいける。いかす。

けんぴーは急な発熱&蓄膿症で欠席。来週が推薦入試だってのに、大丈夫かなぁ…。

三週間ぶり、ちぃの授業(数学&数学)。数Aの平面幾何。問題の半分は証明です。

ぉ父さん~(泣)」
「とりあえず仮定からわかることと、結論を言うために必要なこと。これを明らかにしろ。迷路をスタートとゴールの両方から行く感じや。途中でどう繋げるかはヒントだしたる」

「あたし証明嫌い」
「俺は好きやで。おもろいし、スカッとするやん」
「それはぉ父さんだからだよ~。全然面白くないし、スカッとなんかしないよ」
「うわっ、娘が反抗期だ。どうしよ」
「あは(笑)。そうなの、あたしまだ反抗期終わってないの」
「ま、証明は論理的思考ってヤツを養うのには良い訓練や。やっとき」

結局証明は全部俺が解いて見せたけどな。

授業後。落書き帳を見せて貰った。率直に「少ねーな」と感想を述べた。
「え、ホラ、こっちのノートにやったのとか、小論文とかあったし」
「いや、それにしても少ない」
「…はい」
「例えばな、1ページで1時間程度なら、明らかに勉強時間が少なすぎる。逆にたくさんの勉強時間を割いたのにこの枚数ってんなら、時間の使い方や解くスピードに問題がある」
「あ~」
「どっちや?」
「…もっと勉強しなきゃだね」
「そういうこった。ま、ここ一週間ぐらいは、何度か自習してっしな。ようやく行動に移したことだけは評価したる」

スーツの内ポケットからブツを取り出し。

「ほれ」
「…。あー! ホントに行ってたんだ」
「だいぶ前にな」
「ってか胸ポケットから出てくるしぃ(笑)。学業? 袋から取り出し…あ」
「今さら学業でどうする」
「そっか」
「これでとりあえず神様が助けてくれるかはお前次第」
「努力が報われるように…だもんね。ん…頑張ろ」

ブツはお守りです。先月末に千葉神社で買ってきました。昨日アキちゃまに渡したのも同じヤツです。あと6個ストックがあるんで、おいおい頑張ってるヤツにあげていこうかと。

お持ち帰りしたちぃの小論文を添削。『赤』だらけになっちまった。

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