あー、くそう

ホント、土曜日って一瞬だ。

髪を切ってきた。

ミキに平方根+乗法公式の展開を教えていた。
「まー、考えづらかったら、もう分配法則でええわ」
「…(基本的に無口)
「順にかけていって~、すっと整数のと√7のがでてくんな。そーいや、最近生徒にNANAを借りてな。あれやばいな、結構感動する」
「…(基本的に無口。興味なさげ)
「ほんでまとめていけば、ハチで(√の中が)ナナ」
「…(基本的に無口。でもわかった顔)
「つーかハチとかナナとかヤバイって、これ。俺泣きそう」
「…(基本的に無口。でも笑ってた)

「…っはははっ!(こらえきれず爆笑)
ナナ・ハチ発言は、斜め前方で問題を解いていたけんぴーのツボに見事はまったらしい。

授業時間内に十分終わるだろうと思ってた娘の確認テストは、予想に反して中々終わらなかった。いや、(中間テスト範囲の)微分が難しいとぬかす娘に極限値から微分係数、導関数と熱く語ってしまった分(娘曰く「な~んかまたぉ父さんすごく楽しそうなんだけど」)、足りなくなってしまった形なんだが。

ようやく解き終わって、丸付けをして、解説をして。その間にも「じゃあ、佐藤先生、お先です」と去っていくスタッフ。一応の授業が終わった頃には、みんな居なくなってた。

「すまん、だいぶ遅くなった。おっかさん待ちくたびれってっかなぁ」
「あ、今日はね、終わったら迎えに来てーってメール入れるって言ってあるから大丈夫だよ」
「そっか。じゃ、メール入れとき」

「鞄むこうに置きっぱだから取ってくんね」
「いや、それならここの荷物を持って向こうに行った方が早いんちゃうか? どうせもう帰るんやし」
「いいのいいの。ぉ父さんはちょっと待っててね」

「んとね、どれだっけな、あったあった。ぉ父さん、見て見て(⇒プリント)
「なんや、これ」
「今回の(中間テスト範囲の)ね、選択数学のヤツ。三角比と集合なのね。(ルーズリーフを見せて)ほーら見て、完璧。まぁこれは二回目に解いたときのやつなんだけど。でもでも、一回目もちゃんと出来てたんだよ」
「ほうほう。まぁ夏場あんだけやったんやし、この程度は完璧でないと困るなぁ」
「あとあと、集合のねぇ、この辺の問題とか、あたしが友達に教えたりしてんだよ?」
「そかそか。まー、この辺も基礎やからなぁ」
「あ、あとねぇ」
「わーった、わーった。要するに選択数学の範囲がちょうど夏場にやった所とかぶってて、それがきちんとできてるから褒めろっちゅーんやろ」
「ん~、それもあるけど(認めた!Σ(゚Д゚;))。ってゆーかね、テスト勉強がちょうど復習になっていいかなーって」
「そーやな。これなら100点は間違いないな」
「え~、100点はちょっとキツイ…」

「テスト勉強より受験勉強の方が大事?」
「そらそうやろ。もう推薦は関係ないし」
「一般てさ、成績関係ないの?」
「一般? あれ? なんか一般推薦みたいなのあったっけ?」
「一般は…アレ、1月のヤツ」
「ああ、一般入試やろ。学科試験だから全然関係ないよ。完全に試験の結果のみ」
「そっか~。じゃあ、あんま頑張っても意味ないねぇ」
「さーな。完全に無いとも言い切れんけど。ただ、お前の場合は試験に合格することが目的なんやから、受験勉強の方が優先。少なくとも、テスト勉強のせいで受験勉強がおろそかになるなんてのはナシや。まぁ、赤点取らん程度にはやっとき」

娘が聞いて欲しいと思うことだけ聞き、答えて欲しいと思うことにだけ答えた。極めていつも通りだ。いつも通り。あまりにゴキゲンだったから、この「いつも通り」のカウントダウンが始まってるんだよってこと、言えなかった。

家に帰って、娘に借りた文化祭+体育祭のDVD(写真にBGMを付けてムービーにしたもの。同級生が作ったらしい)を見た。まだまだ演出というかエフェクトが甘いなとか思いつつ
なーんか自分の高校時代が懐かしくなったりしたものの、あの頃の写真なぞ手元には一枚も無く(そもそも撮った記憶すらないし)。たわむれに卒業アルバムを開いてみても、そんなPublicなモノの中に残っている記録と自分の中にある記憶との間には共通部分を見いだせず…。

時代が変われば思い出の残し方も変わるのだなぁ、と妙にしみじみ。

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