昼過ぎまで寝てやったYO!
起き抜けに妹から「北海道限定のキティちゃん買ってきた?」と聞かれたので「買ってない」と即答したら大ブーイングを喰らった。行く前に頼まれてたから、ホントは買ってあったんだけど…。ウソをついた理由は後述。
三時過ぎに塾へ。みくとなみが隣り合わせで自習してた。二人して俺に気付くと
 みく「あ、佐藤先生がいるよ」
 なみ「ホントだ」
 オレ「よぉ」
 みく「先生久し振りじゃない?」
 オレ「そうか? 金・土いなかっただけだぞ。二日だけやん」
 みく「そうだけどさぁ、なんかすごい久し振りな感じするよね~」
 なみ「夏期講習以来じゃないの? ぐらいのね~」
 オレ「それはきっとオレの存在感っつーか、こう、発してるオーラ?が強いんだよ(笑)」
みくが高校に提出する志願理由書を持ってきた。書き方のアドバイス。
 「何コレ、札幌農学校?」
 「ああ、旅行の土産。バタークッキーだよ。食うか?」
 「食べる食べる」
 続いてなみが新たに書いた作文を持ってきたので添削。添削してると、授業の終わったちぃがやってきて、俺が旅行に行ってる最中に起こった『捨て犬騒動』(要は犬を拾って飼うことになっただけ)について長々と話し始めた。携帯のカメラで撮った写真を見せ
 「ホラ見てこれ、ちょぉカワイイの」
 「これだけ小さいとヌイグルミみたいやな」
 「これとか」
 「確かにカワイイが…俺、犬は苦手やねん」
 「そうなの? まぁ、あたしとおねーちゃんもネコ派だけど」
お腹が空いたというので、先生向けに買ってきた土産のバタークッキーをあげた。
 「どうしたの、コレ?」
 「旅行の土産」
 「えー!? それで居なかったんだぁ。(外装を見て)ホントだ、北海道行ったんだ。いいなぁ~。…あたし、生チョコ食べたいな」
 「生チョコは冷蔵保存だから、敢えて買ってこなかった」
 「カニでもいいよ?」
 「買ってくるかっつーの(笑)」
 「え~、おみやげ~」
 「ないない」
聞きたい問題があるってんで、ヒントを出しつつ解かせて。半径2メートル圏内にちぃ以外が居ないのを確認して切り出した。
 「ちぃ、右と左だったらどっちがいい?」
 「え?」
 「右と左。どっち?」
 「ん~、左」
 「左か。左には何が入ってたかな」
 左側の胸ポケットを探る。
「ほれ。北海道限定」
 出てきたのは、ラベンダーキティのストラップ。ちなみに右ポケットに入っていたのは、まりもキティのストラップ。こちらは妹へのお土産になった(笑)。
 「何コレ? いいの?」
 「いいよ。お土産」
 「うそ~、ホントにぃ。ってかネコ(いや、一応キティちゃんなんだが…)だし~(嬉)」
 「一応、いつも通り“しー”(=秘密)な」
 「“しー”、ね(笑)」
特定の生徒にだけお土産を買ってくるのは、あまり褒められたモンじゃない。だから敢えて、妹への土産として二個(土産物屋で発見したのが二種類を一個ずつ)買ってきた。
 if (旅行明けの月曜に(つまり今日)教室にいる) {
  if (旅行の話が出る) {
   if (おみやげを期待(要求)される) {
    if (周囲に気付かれることなく渡せる) {
 っていう深いネストを越えてきた生徒に上げるつもりで。
もっとも、それは建前であって。こんなネストを越えるとしたらちぃしか居ないだろうし、ちぃなら多分「おみやげは?」って言うんじゃなかろうかと思ってた。だからウソをついたんだけどね。
明日はウソ、つけるかなぁ…。


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