朝からてんやわんや。
事務処理以外の仕事は、何もできんかった。
今日はせっかく遠路はるばる納品に来たM氏もいる事だし、金曜だしってことで飲みに行ったさ。
電車組と別れて、H氏と二人で二軒目。キープしておいたボトル空けちった。また入れに行かないとなぁ。
この後どうする? ―まだ行くっしょ?
的な会話をしつつ、よく行く店に行ってみれば満員御礼、さすがの花金。あっちへ行ったりこっちへ行ったり。でも、どこも満杯。
じゃ、ちっと新規開拓してみっか。
と、飛び込みで行ってみた店が私的に大ヒット。
「お客様、そろそろお時間でございますが」
 「ここってカード使える?」
 「はい、ご利用頂けます」
 「じゃ、延長で」
 「ありがとうございます」
カードの魔法、発動(爆)。
「花見したいんだよねぇ。桜見ながら酒飲みてぇなぁ」
 「じゃあ、いっぱい見ていった方がいいよ」
 「ん? ひょっとして店のどっかにあるん?」
 「ううん、あたし。だって、あたしさくらだもん」
かー、そんな台詞をさらっと言ってのけるこいつにメテオストライク(謎)。
「ごめんなさい、あたし呼ばれちゃった」
 「あら、残念やなぁ~」
 「…でも…指名してくれれば、まだ一緒にいられるよ♥」
君がそんな風に耳元で囁くから僕は思わず指名しちゃったよ。すると君は嬉しいとまた囁くから僕は思わず横で笑ったよ。
もう時間を気にしてた僕は居ない。居ない。
「お楽しみのところ大変申し訳ありません。再びお時間となりましたが」
 「延長で(即答)」
今までどんなタイプの店であれ女のコを指名したことはないけど、このコはヤバイかも知れん。この吸引力はヤバイかも知れん。世界で唯一吸引力の落ちない掃除機バリにヤバイかも知れん。ま、ヤバイ言うても毎晩通うとか、金品貢ぐとか、プライベートで会いたいとか、そーいうハマリ方はしないけど。
なんちゅーかなぁ…。撫でられて目を細める仔猫を見て『可愛い』と感じるのと同じ感覚。残酷な喩え方をすると、自分にとって都合の良いオモチャを見つけたような。
誰かに頼ったり甘えたりするのが苦手、というか好きではない自分は、甘えられたり甘やかしたりすることでイイ気分になる、らしい。きっと支配欲とか独占欲が強いんやろなぁ。だからキスがエロいとか言われるんかなぁ。
自分の本性はきっと『紳士的なS』ではないかと思う今日この頃。『腰抜けのS』でもええか。おっかなびっくりでSに走る傾向があるんやないかと。それも酔って理性が薄れてきた頃に。
「こらぁ、膝立てちゃだめぇ」
 「なんでよ? 膝立てた方が、ほら、ロックされてええ感じやん」
 「ロックしちゃダメなの~」
 「ダメかぁ。そりゃしゃーないなぁ」
いや、別にナニをナニしてたわけじゃないですよ。服は脱いでないっすから。
って、いくら何でも赤裸々に書き過ぎやろ、自分(笑)。


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